髪質改善したいなら硫酸系シャンプーは避けた方がいい?

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ラウリル硫酸とはラウリル硫酸ナトリウムのことで主にシャンプーや歯磨き粉などに使われる洗浄成分です。

また安価なこともあり市販されている製品によく使われています。

ラウリル硫酸の知っておきたい3つの性質

洗浄力が強い

ラウリル硫酸が配合されているシャンプーは洗浄力が強く皮脂を取り除く効果が高いので使用すると乾燥肌の人は頭皮がかゆくなってしまったり髪の毛がパサついたりツヤ感を損ねる可能性があります。 特に秋、冬の空気が乾燥するシーズンはオススメできません。

刺激性がある

ラウリル硫酸は分子が非常に小さい構造になっており皮膚に浸透しやすいので乾燥肌や敏感肌の人はかゆみなどの刺激を感じることがあります。 ホルモンバランスが安定しづらい妊婦さんは敏感肌になりがちなので注意しないといけません!

肌荒れやフケ症を引き起こす

強い洗浄力を持つラウリル硫酸は皮脂を過剰に取り除きます。 そのため皮脂の持つ皮膚を外部のあらゆるダメージ(紫外線や花粉、PM2.5など)から守る機能を弱めます。 フケ症などを引き起こす可能性があります。

ラウリル硫酸配合のシャンプーを使い続けると何が怖いのか?

ラウリル硫酸が入っている市販のシャンプーなどを使い続けると頭皮や髪はどうなるのかというと薄毛になったり頭皮が荒れてしまったりすることがあります。

  ラウリル硫酸やラウレス硫酸のような高級アルコール系界面活性剤といわれる洗浄成分は洗浄力が強く皮脂を過剰に取り除くので頭皮は乾燥した状態になります。

その結果かゆくなったり、荒れたりします。 (水仕事で手荒れをしたりするのと原理は同じです。) また頭皮や髪に対して刺激があります。

具体的に言うとたんぱく質を変性させる作用があり、頭皮と髪にダメージを与えます。

頭皮=髪を生やす土台なので頭皮がダメージを受けて健康でなくなると健康なハリ、コシがある髪が生えてきづらくなりますよね。

髪の毛はというと直接的にダメージを受けますからパサついたりします。 (市販のシャンプーはシリコンなどでパサつきをカバーしたりしてます。)

髪の毛が薄くなったなと感じると結構テンションがさがるのでシャンプー選びには気を付けたいところです。

ラウレス硫酸とラウリル硫酸って違いがあるの?

ラウレス硫酸という洗浄成分も市販のシャンプーにはよく使われていますね。

ラウリル硫酸と名前がよく似ていてややこしいですが、ほぼ同じと思ってもらっていいです。

ラウリル硫酸がシャンプーの洗浄成分に使われだした背景には お水が硬水の国では石鹸シャンプーの泡立ちが悪いからというのがありました。  

ラウリル硫酸の入っているシャンプーを使用して頭皮が荒れたりかゆくなったりする人が出てきたんです。

その結果ラウリル硫酸よりは刺激がないけど泡立ちは良く洗浄力は強いラウレス硫酸が 使われるようになったんです。

洗浄力に関しては大差はないと考えてもらっていいです。

市販のシャンプーの成分表を見てみると大体が二番目にこの2つの成分どちらかが書いていますのでチェックしてみてください。

ラウリル硫酸に毒性や危険性はあるのか?

ラウリル硫酸に関しては毒性があるということは色々と議論されていますが毒性として発がん性があるのではないかという指摘がされた際に日本は調査をしました。

結果としては発がん性は確認されませんでした。

ですが国によってはラウリル硫酸の使用を制限している国もあるようです。

このように使用を制限している国があることを考えると私の考えでは問題にするほどの毒性は確認されなかったがあるのはあるんじゃないかと思います。

発がんリスクは極めて低いとは思いますが、ラウリル硫酸が使用されているシャンプーを使い続けることは危険な気がします。

ラウリル硫酸アンモニウムとラウリル硫酸ナトリウムは違うのか?

ラウリル硫酸アンモニウムという洗浄成分はラウリル硫酸ナトリウムとの違いに関して言うと刺激はアンモニウムのほうがまだマシなぐらいです。

どちらもそうですが洗浄力は強いですし脱脂力はかなり強いです。

脱脂力が強いということもあり以前にスカ○プDに配合されていました。

男性のほうが女性よりも皮脂や汗の分泌量は多くて洗浄力、脱脂力はある程度欲しいところなので利用しやすかったのでしょうね。

ラウリル、ラウレスという名前が付いているものはほとんどが同じものと覚えておいてもらっていいので頭皮と髪を健康に保つ上では避けていきましょう。

ラウリル硫酸ナトリウムが入っていないシャンプーを市販で選ぶなら?

ラウリル硫酸ナトリウム不使用のシャンプーをドラッグストアや薬局で買うなら 「いち髪」はまだいいと思います。

いち髪は洗浄成分がアミノ酸系ではあるので市販のシャンプーの中では悪くないです。

宣伝広告費にウェイトを置く市販のシャンプーは材料費を削減してきますからラウリル硫酸ラウレス硫酸などの洗浄成分を配合しています。

いち髪はラウロイルサルコシンTEAというアミノ酸系洗浄成分を使っています。

ですがラウロイルサルコシンTEAは優れたアミノ酸系洗浄成分ではないのも事実です。

というのも頭皮に対して刺激は少ないのですが残留しやすくしっかりとすすがないと髪質が悪くなってしまいます。

まあ市販されているシャンプーの中の話でならアリって感じです(^_^;)

もちろんCMなどの宣伝広告費がものすごく高いものではなく開発費、材料費にコストを割いているアミノ酸系シャンプーで口コミで評価されていて人気なものがコスパが結局は一番いいのでそのような商品を使うのが一番いいと言えます。

ロクシタンのシャンプーにはラウリル硫酸が入っている?

化粧品メーカーとして人気のLOCCITANEが発売している人気商品ロクシタン ファイブハーブス リペアリングシャンプーについてなんですが残念なことに洗浄成分にラウリル硫酸ではないんですがラウレス硫酸が入っています。

ちなみに500mlで3000円程します。

市販のシャンプーは安かろう悪かろうといいますか、まだ納得できる面がありますが ロクシタンのこのシャンプーはちょっとひどいんじゃないの?ってなりますね。

ハーブの香りがすごく良くて癒されるところは評価が高いので香料、容器、ブランドを考慮しての値段なんでしょうね。

私個人としての意見ですがコスパはかなり悪いと思うのでロクシタンのシャンプーに興味があった方は迷わずアミノ酸系シャンプーで自分に合う商品を探す方がいいかなと思います。

アミノ酸系シャンプーは洗浄成分としての悪い点はあるのか?

ラウリル硫酸やラウレス硫酸のような洗浄成分はネガティブなイメージしかないのですがアミノ酸系洗浄成分はいったいどうなのでしょうか?

そこで、良い点、悪い点をまとめてみました!

アミノ酸系シャンプーの良い点

  • 頭皮や髪に対して刺激が弱い
  • 脱脂力が強くないので皮脂を程よく残し髪がキシキシにならない
  • 毒性などがなく安心できる
  • カラーやパーマの持ちがいい
  • 種類によってはハリ、コシ、ボリュームを改善してくれる

アミノ酸系シャンプーの悪い点

  • 洗浄力、脱脂力がラウリル硫酸等に比べると弱いので脂性肌の人には物足りない場合がある
  • 高価な洗浄成分なので価格が高い場合が多い
  • ラウリル硫酸等に比べると泡立ちが悪い

悪い点は良い点の裏返しという感じですね。

女性の方は皮脂の分泌量が少なくアミノ酸系シャンプーの洗浄力で十分問題ない方がほとんどだと思うのでアミノ酸系シャンプーを使うのがいいです。

後はお金の問題なので自分が許せる範囲でイイと思うものをぜひ見つけてください。

アミノ酸系シャンプーが美容室で人気なのはなぜ?

美容院で使っているシャンプーはアミノ酸系シャンプーが人気なんですがもちろん理由があります。

美容室のメニューにはカラーやパーマなどの薬剤を用いるメニューがあるんですがラウリル硫酸などの高級アルコール系シャンプーや石鹸シャンプーは洗浄力が強いのでカラーの色落ちが激しかったり、パーマのかかりを緩くしてしまったりします。 (パーマに関しては最初にシャンプーするのでさほど影響はないと思うのですが・・・)

なので洗浄力が強いシャンプーは避けたい事情があります。

美容師の私の意見としてはしっかりと最初にすすぎ洗いをすれば泡立ちが悪いといわれているアミノ酸系シャンプーでも全然泡立ちます。

まあ美容師はシャンプーの仕方を知っているのできちんと泡立てることができるんですが(^_^;)

洗い流さないトリートメントを付けたりブローをしたりするからではあるのですが美容院に行った日は髪の状態が良くありませんか?

これはアミノ酸系シャンプーの影響もあります。

お店のシャンプーを安く買えちゃうというのもあるんですが、美容師は市販のシャンプーを嫌う人が多いです。

アミノ酸系シャンプーは男の人にはおすすめなのか?

アミノ酸系シャンプーを男性が使う場合はどうなのかに関してですが髪や頭皮の状態によります。

もし今髪にハリ、コシ、ボリュームがなく毛が細くなってきた、薄くなってきたという 悩みがある方はアミノ酸系シャンプーを使ってみてもいいでしょう。

というのも市販のシャンプーを使い続けると髪の毛が細く、薄くなっていく可能性があるからで市販のシャンプーを使っていてこれらに悩んでいる方は使ってみるといいです。

ですが髪や頭皮がベタベタする人は合わない場合もあると思います。

アミノ酸系シャンプーは脱脂力が弱いので脱脂力が必要なべたつく髪の人は微妙かもしれません。

色々試して洗浄力が強い高級アルコール系シャンプーがしっくりきた場合でも ラウリル硫酸は避けてせめてラウレス硫酸にしましょう。

頭皮がカサカサする乾燥する季節は市販のシャンプーに注意 冬場などの頭皮がカサカサするシーズンはラウリル硫酸等が入っている脱脂力、洗浄力が強いシャンプーは避けましょう。

さらにカサカサして頭皮が荒れる恐れがあります。

寒い季節は髪も頭皮も乾燥しますので保湿、保水していい状態を保つことが大切になってきます。

そういう面を考慮すると特に冬場はアミノ酸系シャンプーが活躍してくれます。

脱脂力、洗浄力ともに程よく、頭皮にも刺激がないのでカサカサする方はぜひ使ってみてください。

そして欲を言えば洗い流さないトリートメントを髪を乾かす前、寝る前、外出する前 に付けておくと髪のパサパサ感を抑えることもできますのでよりいいですね。

どこにつけるかというと髪の中間から毛先がダメージの蓄積が多いのでそこに付けておくといいです。

スタイリングが決まらないのは髪のエイジングサイン?

髪の毛も年齢を重ねるごとに老化をしていきます。

具体的には ハリコシがなくなり細くなる 抜け毛が増える ボリュームが無くなる 白髪が増える といった変化が考えられます。

このような変化を感じるようになったらそれは髪のエイジングサインだと言えます。

では、この髪のエイジングを遅らせるには髪や頭皮に栄養を与えたり保湿、保水を行う必要があります。

というのも髪にはヘアサイクルがありラウリル硫酸が含まれるシャンプーなどを使っていると髪や頭皮環境が悪くなりヘアサイクルが短くなってしますからです。

アサイクルが短くなってしまうと健康な髪が生えてこず抜け落ちるのも早くなります。

なので細毛や薄毛という問題が出てくるのでスタイリングしても ボリューム感が出ない すぐにペタンとしてしまう なかなかうまくセットができない といった問題が出てきてストレスを感じたりします。

なのでこのようなことが起きた時は使っているシャンプーを変えてみたりして様子を見てみる必要があるんじゃないかなと思います。